2021年1月16日土曜日

2021 LJL Spring 順位予想

チーム紹介&順位予想

1位 DetonatioN FocusMe

トップ:Evi
ジャングル:Steal
ミッド:Aria/Ceros
ボット:Yutapon
サポート:Kazu/Gaeng/Fujimoto

驚きの変更が入った。4シーズン連続で維持していたロースター、上4人に関して言えば2018年の春からずっと同じだったが、Kazuが春限定で選手に復帰したことを考えると、事実上ミッドのスタメンはAriaであろう。

今までDFMのミッドレーナーといえばCerosであり、過去にRamuneが加入しその座が脅かされるようなこともあったが、結局はCerosに落ち着く格好となった。

Cerosが明確にスタメンから外れるというのはDFMの歴史上初めてで出来事である。これは述べなければいけない部分であろう。

CGAから移籍したAriaはDasheRに並ぶLJLの2大最強ミッドレーナーであり、近年サポーティブなピックや動きが目立ったDFMのミッドレーンで久しぶりにキャリーロールを担当することになるだろう。この新ロースターの核は間違いなくAriaである。

一方で、Stealの日本人扱いは今年の夏以降の話になるため、Ariaを獲得した以上サポートは日本人でいくことになる。1シーズン限定での起用になることが明確である以上、他のいい日本人サポートは獲得できなかったのだろう(だって春に仮にいい結果を残したとしても夏はGaengになることが確定していてスタメン落ちしちゃうからね)。実はCorporalという合法日本人プレイヤーを狙っていたらしく、もし獲得できれば話は変わっていたかもしれないが、SoftBank Hawksに競争で負けてしまった以上、Kazuの選手復帰が一番丸かったということなのだろう。Kazuなら一時的な措置として、夏以降もコーチ復帰という形でスムーズに体制を移行できる。

この新体制のポイントは2つ。まずLJL最強クラスのミッドがいる以上、ミッドがサポーティブだからジャングルが序盤から強気に動くのは難しい、という擁護がいよいよ難しくなってしまったStealである。特に昨年のAllstarにおけるLJL vs LPLではStealがBlankになっただけのDFMロースターで見事に勝利を収めてしまった以上、今までのDFMにおいては、Stealの優れている日本語の意思疎通、ショットコール能力より、Blankが持っていた単純なプレイメイク、キャリー能力が必要だったのではないのかということが明らかになってしまったように感じる。今シーズンのパフォーマンスがどうなろうと夏以降もチームに残るのは確定的だが、Stealにとって勝負の年といえる。

次にKazu。去年までのYutapon/Gaengのレーンは間違いなくLJL最強クラスであり、WCレベルでは上位に入っていただろう。さらにGaengはDFMの集団戦の核でもあり適切なエンゲージを何度も決めていた。2年以上前に引退したKazuにその役割を求めるのは非常に厳しい。

今シーズン限定でDFMのプレイスタイルは大きく変わることになる。今まではトップとボットのレーンの強さを活かし、ある程度ゲームを優勢に持っていき、Gaengを中心としたエンゲージで中盤以降の集団戦に勝ち、バロンを獲得、勝利するというのが大きな勝ち筋だった。

今年はミッドのAriaを中心に序盤からスノーボールを目指す戦略になる。ここでキープレイヤーになるのは間違いなくAria、それ以外では先程も述べたとおりStealになるだろう。

一つ肯定的な部分があるとすれば、Ceros/Gaengをシックスメン的な立ち位置で起用することができるということ。チーム状況やメタの変化如何などででてくる可能性は十分にある。

最後に、DFMといえば外国人コーチとうまくいかない点が目立っていた。記憶を辿っても2017年夏のDokgoコーチ以外よかった印象がない。Yangコーチはこの流れを覆すことができるのだろうか。ここも注目ポイント。

夏はEvi/Steal/Aria/Yutapon/Gaengという歴代最強ロースターを組むことが確定視されている以上、春はある意味で実験的なシーズンとなるかもしれない。

2位 Fukuoka SoftBank Hawks gaming

トップ:apaMEN
ジャングル:Tussle
ミッド:DasheR
ボット:Zenit
サポート:Corporal

去年3KRシステムを導入したものの、あまり上手くは行かなかった。

今年は3KRは維持しながらapaMEN、Corporalを獲得し日本人枠の強化を図った形となる。実質的に去年のグレードアップと考えることができ、SGやV3が去年と比べて戦力的に落ちていると目されている以上、自然と2位に置くことになった。

このチームの強みは間違いなくミッドのDasheR。Ariaと同等かそれ以上のキャリー力を持っっていることは証明していたが、一方で味方に恵まれず優勝まで届かないシーズンがずっと続いていた。

ZenitとCoporalのボットDuoもLJL歴代最強クラスである。Corporalのパフォーマンスの高さは去年を通して証明された。ではZenitはどのような選手なのか。Zenitは非マークスマンを得意とする選手であるが、ややマークスマンの扱いに問題が有り、よくもわるくも前向きなプレイをする事が多く、スローしてしまう場面が散見された。しかしこれはLCK内の話であり、LJL内で考えれば多少のスローは目立つものの、オフメタピックも通常のマークスマンを十分に扱える選手と評価することができる。

チームの問題点はまずapaMEN。去年に関して言えばキャリアでもトップクラスのパフォーマンスを発揮したものの、やはり年齢という問題は無視できない。次にTussle。年々パフォーマンスの低下が目立つが去年は特にひどかった。正直日本人ジャングラーと大差ないのでは、というくらい存在感がなく、Tussle特有のアグレッシブなプレイメイクもほとんど見られなくなってしまった。

DFMが実験的なシーズンを送ることになる以上、優勝候補であることは間違いないが、不安要素の差で2位に置いた。

3位 Sengoku Gaming

トップ:Paz
ジャングル:Crash
ミッド:Ramune
ボット:Gango
サポート:Enty

ここから3チームははっきり言って団子だと思う。

ではなぜSGを3位に置いたのか、それは残り2チームと比べて日本人3人が一番強いから。Paz、Ramune、Enty、同ポジションの日本人という観点ではトップクラスである。

新ジャングルのCrashは韓国wikiによると、ずばり成長型ジャングラーと要約できる。敵ジャングラーと差をつけるようなジャングルルート設計を得意とする。一方で序盤上手く成長できなかった場合、中盤以降存在感が消えるという欠点がある。ただ2019のWCSではレーン介入や集団戦といった点でもまともな姿を披露しており、この成長できなかったときの問題もLCKクラスの話であって、LJLクラスではあまり目立たないだろう。今のメタではニダリー、グレイブス、リリアといったファームジャングラーが強いことも追い風になる。

GangoはもうLJL3年目になる。USG加入年はまさにアナザーレベルといった活躍を見せたが、KRADCが増加してからはそこまで突出したパフォーマンスを発揮できていない。ただ間違いなく1人前以上の働きはするだろう。

日本人の中で大きく鍵を握るのは間違いなくRamune。SGが優勝争いに食い込むためには、DasheRやAriaといったミッドレーナーに勝つことは難しくても押されない程度のレーニングが要求されるだろう。

4位 V3 Esports

トップ:Cogcog
ジャングル:Moojin
ミッド:Ace
ボット:Hollow
サポート:Raina

優勝の原動力となったPaz、Bugi、Archerが退団し、Cogcog、Moojin、Hollowが加入した。昨季と比べてどうなったかを考えてみると、残念だがダウングレードだと思う。

新KR2人に関してはBugi、Archerに負けていない。

Moojinは2018年Karsaの後釜としてFlash Wolves(台湾の強豪チーム)に加入し大活躍した選手で、その年のオフでは現Gen.GのClidと並ぶくらいのジャングラーS級物件とまで言われていた。しかし本人の不祥事などで出場機会が徐々に減り、去年は主にLCKの2部リーグで活動していた。ただ、2部リーグでのオールプロ(プロ野球でいうベストナインみたいなやつ)のジャングル3位に選ばれており、そこまでの技量低下はない。少なくともBlankクラスの上手さは期待していいと思う。選手タイプとしては序盤の少数戦の設計に優れ、自分がキャリーするというよりは味方を育てるジャングラーである。

HollowはBtC(現Liiv SANDBOX)時代LCK1部昇格に貢献したものの、Ghost(現DK、2020WCS優勝ADC)に押されて出場機会に恵まれず、去年は2部リーグで活動した。どういう選手かあまり記述はなかったが、韓国Wikiの特徴として、悪い選手はあまり有名でなくともボロクソに書かれることが多いため、目立った欠点はない選手と考えることができる。キャリー力が少し落ちて安定感が増したArcherと考えればわかりやすいかもしれない。

一番の問題はCogcog。長年LJLを見てきたが、彼がキャリーして上位チームに勝った記憶がまったくない。彼が他の日本人トップレーナーと張り合えるぐらいのパフォーマンスを発揮しないと優勝争いは難しいと思う。

5位 Crest Gaming Act

トップ:Nap
ジャングル:Cassin
ミッド:Naehyun
ボット:Milan
サポート:Alchemy

このチームの評価はとてもむずかしい。なぜなら全く知らない選手が2人いるからである。CassinはDRXのアカデミーにいたBigshotという選手が改名して参加しているらしいが、韓国Wikiに全く情報がない。MilanはScouting Groundsに参加した19歳のADCということ以外全く情報がない。よって予測することができないので低めに見た5位。

ここで新加入のNeahyunの話をしておく。個人的に彼は過去LJLに参加したKRの中ではBlankに次ぐビッグネームだと思う。2019年、KZのレギュラーミッドレーナーとしてWCS進出寸前まで争った経験があり、去年は2部リーグでプレイしていたものの、MVPポイントではリーグ2位に食い込んだ。レーンでそこまで強く出るタイプではないが、中盤以降の集団戦における立ち回りが非常に優れている。去年SGにいたPireanの完全グレードアップと考えていいと思う。

6位 Buring Core

トップ:RayFarky
ジャングル:Once
ミッド:Gariaru
ボット:Yuhi
サポート:Proud

変更点はEugeoがGariaruになっただけ。去年の夏のプレイオフでDFMと競ったところを見ても決して弱いチームではないものの、やはりそこまでの上振れを期待できないので6位。

7位 Rascal Jester

トップ:Kinatu
ジャングル:hachamecha
ミッド:Recap
ボット:Ssol
サポート:Secret

非常にジャングルとミッドが重要な今のメタで(昔からそうか)両方とも日本人という時点でかなり厳しい。メンバー的には単純にアップグレードだが、まだ他のチームと差はあるように感じる。

このチームのKRはボットレーンの2人。SsolはAimingやMystic(両方ともめちゃうまADC)に押されて近年出場機会に恵まれていないが、でていた試合では悪くないパフォーマンスを発揮している。典型的な後半爆発型のADCである。Secretはややプレイメイキング能力に欠けるが、ADCのピールに優れているらしい。過去Ssolと同じチームでボットレーンを組んだ経験もある。

8位 AXIZ

現時点でロースターが発表されていないので何も評価することができない。

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