2021年1月23日土曜日

2021 LJL Spring Week1 感想

全試合見れる日があんまりないので続くかはわからん

DFM

Stealが非常によかった。Ariaの序盤の存在感がそこまでなく、Eviが結構やばいプレーをし、Kazuはやはり怪しそうなのが不安要素。そこまで仕上がりも良くない中で強そうなV3とRJ相手に拾えたのは大きい。

RJ

想像を遥かに超えてよかった。Kinatuが17歳の新人とは思えないぐらい素晴らしいレーニングを披露し、2強トップレーンのEviとPazに全く押されていなかった。問題はレーン戦を終わったあと存在感が消えることだが、これは経験や年齢もあり、伸びしろを十分に感じられるので心配するところではない。HachamechaもKRジャングルに負けない動き、Recapはなぜ去年所属チームがなかったのかがよくわからないぐらいいいプレーをした。SsolとSecretも前評判通りの上手さ、特にSsolはLJL歴代トップクラスかもしれないADCだと思う。DFM戦は中盤以降の判断がまとまらず負けてしまったものの、アグレッシブさもあり、非常に楽しみなチームである。

V3

やはりこのチームの問題は、どこで試合を作るのか、だと思う。やはりCogcogはリソースを割いても思ったほどの活躍ができず(10分でタワー割れたジェイスであのパフォーマンスはちょっと…)、AceもHollowもキャリーというより安定感で支えるタイプの選手だ。去年はArcharとBugiが明確にキャリータイプだったが、上手く軸を作れないと優勝は難しいと思う。RainaがKazuとEnty相手に格付けしていたのは好印象。

SG

よくない。Ramuneはレーンの強さがなくなり、レーンフェイズが終わると存在感が消えるという弱点は変わっていないので現状長所がない。EntyもRainaに格付けされてしまうなどいいところが全くなかった。GangoもSsolに押されるところが多々あり、Crashが1年を通して苦労しそう。日本人のパフォーマンスが上がらないとどうしようもない。

BC

去年のプレイオフにおけるYuhiの調子の良さは継続しており、Proudも相変わらず上手い。上3人は無難。うまくボットレーンで作れるようになるとダークホースになる可能性は秘めているが、現状は劣化RJ。

CGA

上3人は強そうだが、ボットレーンが歴代級にやばい。新人のADはまだ1年目だからと擁護できるが、Alchemyは完全にProudに格付けされてしまっており、ジャングルミッドで作れない=負けぐらいの厳しいチームのように感じる。Neahyunがそこまでレーンを強くいくタイプではないのもチームと噛み合っていない。さらにコーチが非常に不安。なんでTFを取ってミッドレーンに執拗に行くのか全くわからない。TFを取るならボットが期待できないにしてもNapに強いピックを取らせればよかったと思うんだが…。AXIZ戦はHoneyの立て続けのスローでどうにかなったものの、AlchemyはあれだけADCを放置しながら何も生まず全くいいプレーがなく、パフォーマンスで新人の日本人サポートに完敗していた。3年目の25歳という点でも先行きは暗い。

AXIZ

想像以上によい。新人日本人3人は全員いい場面があり、Hogletは去年からずっと上手く、Honeyはたくさんのスローとたくさんのキャリーを見せた。若いチームで発展途上なところもあるが、RJ同様に非常に楽しみなチームだと思う。とにかく伸びしろがある。

SHG

想像以上によくない。去年よりグレードアップしたはずのロースターであるが、これといったゲームプランがなく、全くまとまりを感じず、DasheRだけのチームであるということがずっと変わっていない。特に懸念していたTussleが想像以上によくなく、AXIZ戦の敗北の一番の要因はジャングル差だったと思う。

Week1 OP5

トップ:Nap
ジャングル:Steal
ミッド:Recap
ボット:Ssol
サポート:Proud

週間MVP

Steal

バロン前の謎タリヤR以外文句なし。

2021年1月16日土曜日

2021 LJL Spring 順位予想

チーム紹介&順位予想

1位 DetonatioN FocusMe

トップ:Evi
ジャングル:Steal
ミッド:Aria/Ceros
ボット:Yutapon
サポート:Kazu/Gaeng/Fujimoto

驚きの変更が入った。4シーズン連続で維持していたロースター、上4人に関して言えば2018年の春からずっと同じだったが、Kazuが春限定で選手に復帰したことを考えると、事実上ミッドのスタメンはAriaであろう。

今までDFMのミッドレーナーといえばCerosであり、過去にRamuneが加入しその座が脅かされるようなこともあったが、結局はCerosに落ち着く格好となった。

Cerosが明確にスタメンから外れるというのはDFMの歴史上初めてで出来事である。これは述べなければいけない部分であろう。

CGAから移籍したAriaはDasheRに並ぶLJLの2大最強ミッドレーナーであり、近年サポーティブなピックや動きが目立ったDFMのミッドレーンで久しぶりにキャリーロールを担当することになるだろう。この新ロースターの核は間違いなくAriaである。

一方で、Stealの日本人扱いは今年の夏以降の話になるため、Ariaを獲得した以上サポートは日本人でいくことになる。1シーズン限定での起用になることが明確である以上、他のいい日本人サポートは獲得できなかったのだろう(だって春に仮にいい結果を残したとしても夏はGaengになることが確定していてスタメン落ちしちゃうからね)。実はCorporalという合法日本人プレイヤーを狙っていたらしく、もし獲得できれば話は変わっていたかもしれないが、SoftBank Hawksに競争で負けてしまった以上、Kazuの選手復帰が一番丸かったということなのだろう。Kazuなら一時的な措置として、夏以降もコーチ復帰という形でスムーズに体制を移行できる。

この新体制のポイントは2つ。まずLJL最強クラスのミッドがいる以上、ミッドがサポーティブだからジャングルが序盤から強気に動くのは難しい、という擁護がいよいよ難しくなってしまったStealである。特に昨年のAllstarにおけるLJL vs LPLではStealがBlankになっただけのDFMロースターで見事に勝利を収めてしまった以上、今までのDFMにおいては、Stealの優れている日本語の意思疎通、ショットコール能力より、Blankが持っていた単純なプレイメイク、キャリー能力が必要だったのではないのかということが明らかになってしまったように感じる。今シーズンのパフォーマンスがどうなろうと夏以降もチームに残るのは確定的だが、Stealにとって勝負の年といえる。

次にKazu。去年までのYutapon/Gaengのレーンは間違いなくLJL最強クラスであり、WCレベルでは上位に入っていただろう。さらにGaengはDFMの集団戦の核でもあり適切なエンゲージを何度も決めていた。2年以上前に引退したKazuにその役割を求めるのは非常に厳しい。

今シーズン限定でDFMのプレイスタイルは大きく変わることになる。今まではトップとボットのレーンの強さを活かし、ある程度ゲームを優勢に持っていき、Gaengを中心としたエンゲージで中盤以降の集団戦に勝ち、バロンを獲得、勝利するというのが大きな勝ち筋だった。

今年はミッドのAriaを中心に序盤からスノーボールを目指す戦略になる。ここでキープレイヤーになるのは間違いなくAria、それ以外では先程も述べたとおりStealになるだろう。

一つ肯定的な部分があるとすれば、Ceros/Gaengをシックスメン的な立ち位置で起用することができるということ。チーム状況やメタの変化如何などででてくる可能性は十分にある。

最後に、DFMといえば外国人コーチとうまくいかない点が目立っていた。記憶を辿っても2017年夏のDokgoコーチ以外よかった印象がない。Yangコーチはこの流れを覆すことができるのだろうか。ここも注目ポイント。

夏はEvi/Steal/Aria/Yutapon/Gaengという歴代最強ロースターを組むことが確定視されている以上、春はある意味で実験的なシーズンとなるかもしれない。

2位 Fukuoka SoftBank Hawks gaming

トップ:apaMEN
ジャングル:Tussle
ミッド:DasheR
ボット:Zenit
サポート:Corporal

去年3KRシステムを導入したものの、あまり上手くは行かなかった。

今年は3KRは維持しながらapaMEN、Corporalを獲得し日本人枠の強化を図った形となる。実質的に去年のグレードアップと考えることができ、SGやV3が去年と比べて戦力的に落ちていると目されている以上、自然と2位に置くことになった。

このチームの強みは間違いなくミッドのDasheR。Ariaと同等かそれ以上のキャリー力を持っっていることは証明していたが、一方で味方に恵まれず優勝まで届かないシーズンがずっと続いていた。

ZenitとCoporalのボットDuoもLJL歴代最強クラスである。Corporalのパフォーマンスの高さは去年を通して証明された。ではZenitはどのような選手なのか。Zenitは非マークスマンを得意とする選手であるが、ややマークスマンの扱いに問題が有り、よくもわるくも前向きなプレイをする事が多く、スローしてしまう場面が散見された。しかしこれはLCK内の話であり、LJL内で考えれば多少のスローは目立つものの、オフメタピックも通常のマークスマンを十分に扱える選手と評価することができる。

チームの問題点はまずapaMEN。去年に関して言えばキャリアでもトップクラスのパフォーマンスを発揮したものの、やはり年齢という問題は無視できない。次にTussle。年々パフォーマンスの低下が目立つが去年は特にひどかった。正直日本人ジャングラーと大差ないのでは、というくらい存在感がなく、Tussle特有のアグレッシブなプレイメイクもほとんど見られなくなってしまった。

DFMが実験的なシーズンを送ることになる以上、優勝候補であることは間違いないが、不安要素の差で2位に置いた。

3位 Sengoku Gaming

トップ:Paz
ジャングル:Crash
ミッド:Ramune
ボット:Gango
サポート:Enty

ここから3チームははっきり言って団子だと思う。

ではなぜSGを3位に置いたのか、それは残り2チームと比べて日本人3人が一番強いから。Paz、Ramune、Enty、同ポジションの日本人という観点ではトップクラスである。

新ジャングルのCrashは韓国wikiによると、ずばり成長型ジャングラーと要約できる。敵ジャングラーと差をつけるようなジャングルルート設計を得意とする。一方で序盤上手く成長できなかった場合、中盤以降存在感が消えるという欠点がある。ただ2019のWCSではレーン介入や集団戦といった点でもまともな姿を披露しており、この成長できなかったときの問題もLCKクラスの話であって、LJLクラスではあまり目立たないだろう。今のメタではニダリー、グレイブス、リリアといったファームジャングラーが強いことも追い風になる。

GangoはもうLJL3年目になる。USG加入年はまさにアナザーレベルといった活躍を見せたが、KRADCが増加してからはそこまで突出したパフォーマンスを発揮できていない。ただ間違いなく1人前以上の働きはするだろう。

日本人の中で大きく鍵を握るのは間違いなくRamune。SGが優勝争いに食い込むためには、DasheRやAriaといったミッドレーナーに勝つことは難しくても押されない程度のレーニングが要求されるだろう。

4位 V3 Esports

トップ:Cogcog
ジャングル:Moojin
ミッド:Ace
ボット:Hollow
サポート:Raina

優勝の原動力となったPaz、Bugi、Archerが退団し、Cogcog、Moojin、Hollowが加入した。昨季と比べてどうなったかを考えてみると、残念だがダウングレードだと思う。

新KR2人に関してはBugi、Archerに負けていない。

Moojinは2018年Karsaの後釜としてFlash Wolves(台湾の強豪チーム)に加入し大活躍した選手で、その年のオフでは現Gen.GのClidと並ぶくらいのジャングラーS級物件とまで言われていた。しかし本人の不祥事などで出場機会が徐々に減り、去年は主にLCKの2部リーグで活動していた。ただ、2部リーグでのオールプロ(プロ野球でいうベストナインみたいなやつ)のジャングル3位に選ばれており、そこまでの技量低下はない。少なくともBlankクラスの上手さは期待していいと思う。選手タイプとしては序盤の少数戦の設計に優れ、自分がキャリーするというよりは味方を育てるジャングラーである。

HollowはBtC(現Liiv SANDBOX)時代LCK1部昇格に貢献したものの、Ghost(現DK、2020WCS優勝ADC)に押されて出場機会に恵まれず、去年は2部リーグで活動した。どういう選手かあまり記述はなかったが、韓国Wikiの特徴として、悪い選手はあまり有名でなくともボロクソに書かれることが多いため、目立った欠点はない選手と考えることができる。キャリー力が少し落ちて安定感が増したArcherと考えればわかりやすいかもしれない。

一番の問題はCogcog。長年LJLを見てきたが、彼がキャリーして上位チームに勝った記憶がまったくない。彼が他の日本人トップレーナーと張り合えるぐらいのパフォーマンスを発揮しないと優勝争いは難しいと思う。

5位 Crest Gaming Act

トップ:Nap
ジャングル:Cassin
ミッド:Naehyun
ボット:Milan
サポート:Alchemy

このチームの評価はとてもむずかしい。なぜなら全く知らない選手が2人いるからである。CassinはDRXのアカデミーにいたBigshotという選手が改名して参加しているらしいが、韓国Wikiに全く情報がない。MilanはScouting Groundsに参加した19歳のADCということ以外全く情報がない。よって予測することができないので低めに見た5位。

ここで新加入のNeahyunの話をしておく。個人的に彼は過去LJLに参加したKRの中ではBlankに次ぐビッグネームだと思う。2019年、KZのレギュラーミッドレーナーとしてWCS進出寸前まで争った経験があり、去年は2部リーグでプレイしていたものの、MVPポイントではリーグ2位に食い込んだ。レーンでそこまで強く出るタイプではないが、中盤以降の集団戦における立ち回りが非常に優れている。去年SGにいたPireanの完全グレードアップと考えていいと思う。

6位 Buring Core

トップ:RayFarky
ジャングル:Once
ミッド:Gariaru
ボット:Yuhi
サポート:Proud

変更点はEugeoがGariaruになっただけ。去年の夏のプレイオフでDFMと競ったところを見ても決して弱いチームではないものの、やはりそこまでの上振れを期待できないので6位。

7位 Rascal Jester

トップ:Kinatu
ジャングル:hachamecha
ミッド:Recap
ボット:Ssol
サポート:Secret

非常にジャングルとミッドが重要な今のメタで(昔からそうか)両方とも日本人という時点でかなり厳しい。メンバー的には単純にアップグレードだが、まだ他のチームと差はあるように感じる。

このチームのKRはボットレーンの2人。SsolはAimingやMystic(両方ともめちゃうまADC)に押されて近年出場機会に恵まれていないが、でていた試合では悪くないパフォーマンスを発揮している。典型的な後半爆発型のADCである。Secretはややプレイメイキング能力に欠けるが、ADCのピールに優れているらしい。過去Ssolと同じチームでボットレーンを組んだ経験もある。

8位 AXIZ

現時点でロースターが発表されていないので何も評価することができない。

2021年1月3日日曜日

歴代胸ぐらキャリーチーム集

胸ぐらキャリーとは

なにかの韓国語をGoogle翻訳した結果生まれた単語。1vs9など、1人でチームをキャリーする行為を指す。俺以外に使っているのを見たことはない。

歴代胸ぐらキャリーチーム(基本的に2017年以降、太字が胸ぐらキャリーしていた選手)

2016~2017 LPL IG

ミッド Rookie
他 有象無象

Rookieは2015年に中国に渡って以降常にモンスターのような働きをしていたが、ずっとチームメイトに足を引っ張られ仕事に見合う結果が得られず、世界的に見ても実力の割にいまいち知名度に欠けていた。

それでも2017年夏にTheShy、Ning、Baolonと徐々に揃い始め、2018年に年齢問題をクリアしたJackeyLoveが加入して以降ようやくRookieが報われるようになり、2019年のMSI敗北まで世界最強クラスのチームとして君臨し続けた。

2015~2018 LPL QG JDG RWなど

ミッド Doinb
他 有象無象

2019年に一躍脚光を浴びたDoinbだったが、実はそれまでのシーズンでも素晴らしい活躍をしており、2017年の春はシーズンMVPを獲得している。しかし世界大会にあと一歩まで届かないシーズンが続いた。結構な苦労人である。

2016 NALCS Summer Playoff ~ 2016 World C9

トップ Impact
ジャングル Meteos
ミッド Jensen
ボット Sneaky
サポート Smoothie

どちらかというとタンクをピックしてチームを下支えする印象が強いImpactだが、この期間は残りのメンバーが不安定に揺れる中で会うトップレーナーを毎回ソロキルし当時最強クラスだったIMTを2度撃破するなどC9をWCSへと導く原動力となり、WCSにおいてもベスト8進出に大きく貢献した。ついた異名は「Top Die」。

2017 LJL Spring DFM

トップ Yutapon
ジャングル Paz/ShrimP
ミッド Ceros
ボット Zerost
サポート Vivid

シーズン1位抜けしたものの、歴代でも弱いほうに入るDFM。2017年以降では間違いなく最弱だろう。

このシーズンはとにかくYutaponがTPなどのプレイメイクで試合を動かす、それ以外に明確な勝ち筋がない、悲しいチームだった。

案の定決勝で3タテされてしまったが、このシーズンに関しては間違いなくEviよりYutaponのほうが優れていたと思う。次シーズン以降再びボットにコンバートしてしまったが、トップレーナーとしてのYutaponも見たかった。

2017 NALCS Summer C9

トップ Impact/Ray
ジャングル Contractz
ミッド Jensen
ボット Sneaky
サポート Smoothie

このシーズンのC9はトップ、ジャングル、ボットのパフォーマンス低下がひどく、プレイオフ進出も危ぶまれていたが、今まで起伏が激しかったJensenが毎試合のようにレーンで相手をソロキル、少数戦でゴールドを稼ぎ集団戦でもキャリーするという八面六臂の活躍で見事プレイオフに滑り込んだ。プレイオフでは特に高いパフォーマンスを発揮していたオリアナがB/Pで封じ込められて負けてしまったが、それだけで負けてしまうのがこのシーズンのC9を象徴している。

このシーズンのJensenは歴代のLCSでもっとも優れた選手だったと思う。どれくらいすごかったかというと、優勝したTSMのミッドレーナーであるBjergsenを抑え、オールプロ(ベストナインみたいなもん)のミッドレーナー1位に選ばれたぐらい。Bjergsenは実力もさることながら人気が非常に高く、このシーズンも高いパフォーマンスを発揮していたからこそ、凄さが際立つ。残念なことにシーズンMVP投票はBjergsenに僅差で敗北してしまった。オールプロ1位以外のレーナーがMVPに選ばれたのはこのシーズンだけだと思うし世界でも類を見ない。後年インタビューで「記録に残らないと時間が経てば忘れられてしまう、だから選手は常に正当に評価されるべきだ」と語っていたが、非常に重みがあった。

2017 World SKT T1

トップ Huni
ジャングル Peanut/Blank
ミッド Faker
ボット Bang
サポート Wolf

この大会のFakerは非常に素晴らしく、どのチャンプを使っても1.5人前以上の実力を発揮していた。惜しむべくは大会が屈指のクソメタと言われるアデセンメタであり、重要なボットのBangが絶不調だったこと。ミッド1人ではどうにもならなかった。

2018 MSI TeamLiquid

トップ Impact
ジャングル Xmithie
ミッド Pobelter
ボット Doublelift
サポート Olleh/Joey

いつも国際大会になるとパフォーマンスが落ちると言われたDoubleliftだったが、この年のMSI以降2019年のWorldに至るまで本来の実力を発揮し続けた。惜しくもグループ敗退してしまったが、世界におけるDoubleliftの評価が変わるきっかけとなった。

2018 MSI KZ

トップ Khan
ジャングル Peanut/Cuzz
ミッド Bdd
ボット Pray
サポート Gorilla

MSIに入るまでは間違いなく優勝候補と言われたが、Bdd以外の選手のパフォーマンスが低調に終わり、グループステージ3位抜けという屈辱を味わされた。

その中でもBddは常に高いパフォーマンスを発揮し、決勝までチームを引っ張ったが、この大会は旗メタと呼ばれるなかなかのクソメタであり、旗を積んだメイジ、果てはタンクまでミッドに現れるなどミッドレーナーにとっては厳しいメタだった。

この大会でRNGに敗れて以降、韓国は2020年のWorldで世界一の栄光を手にするまで苦難の道程を辿ることとなる。

2018 LCK Summer JAG

トップ SoHwan
ジャングル Umti/KaKAO
ミッド Grace/Justice
ボット Teddy
サポート Nova

2018年以降特にTeddyのワンマンキャリーチームとなったJAG、あまりの不遇さから「人間ネクサス」という異名までついた。プレシーズンの大幅変更によってボットの影響力が削がれたこのシーズンは降格寸前まで行ってしまった。

Teddyはこの年を最後にSKTへ移籍、翌年本体がいなくなったJAGは2シーズン通じて1勝35敗と歴代級の記録を叩き出し、最終的に降格へと追い込まれた。

2019 LEC Spring SK

トップ Werlyb
ジャングル Selfmade
ミッド Pirean
ボット Crownshot
サポート Dreams

ルーキーながらとんでもキャリー力を発揮、勝利した試合のほとんどのMVPをSelfmadeが獲得した。その実力を見込まれ翌年Fnaticへ移籍した。Selfmadeがいなければ間違いなく最下位を争っていただろう。

2019 LCK Spring AF

トップ Kiin
ジャングル Spirit/Dread
ミッド Ucal/SSUN/Brook
ボット SSol/Aiming
サポート Jelly/Proud/Senan/Spirit

メンバーを見ても分かる通り、Kiin以外全く固定できなかった。大きな要因として、Spirit以外にコールができず、サポートにまで回る始末だった。そのSpiritもパフォーマンスがあまりよくなかったため、自然とKiinのワンマンチームになってしまった。なおこのシーズンのLCKは昨年WCSに進出した3チームが7~9位フィニッシュという珍現象が起こった。10位はJAG

2019 LCK KT

トップ Smeb/Kingen
ジャングル Score/Umti
ミッド Bdd
ボット Pray/Zenit/Gango
サポート Snowflower

この記事2回目の登場。

メンバーを見ると信じられないが、Bdd以外よろしくなく、春は降格戦まで追い込まれた。BddはLCK全体のミッドレーナーでもトップクラスの指標を叩き出していたが、もはやミッド1人でどうこうできる時代ではなくなってきていたということなのだろう。

この年は監督やコーチが全く機能せず、実質的にSmebが1人でチームをまとめていたような状態だったらしい。パフォーマンスの低下も致し方なしである。

2019 LPL TOP

トップ 369/Moyu
ジャングル Xx
ミッド Knight(Knight9)
ボット LokeN
サポート Ben

この年のKnightは実質ルーキーシーズンながら素晴らしい活躍を見せ、夏に至ってはシーズンMVPまで獲得することになった。しかしBdd同様、ミッド1人でどうこうするのは難しくなってきていた。翌年Karsa、JackeyLoveが加入し世界最強クラスのチームとして君臨している。

2020 LPL Spring V5

ミッド Mole
他 有象無象

このシーズンのV5は歴代のどのチームよりも弱かったと思う。ミッドのMoleの孤軍奮闘ぶりが目立ったが、残りの選手が常に敵だった。そもそも本来のポジションではない選手が多くいるなど、もはやプロチームとしてどうなんだろうという酷さでレギュラーシーズン0勝16敗、Bo3にも関わらずセット勝敗1-32というJAGを超えるかもしれない歴代級の記録を叩き出した。

なお夏は他のチームのサブなどから引っ張ってきた選手が奇跡的に噛み合い、世界大会寸前まで食い込んだ。誰も予想していなかっただろう。

2020 LCS Summer TSM

トップ Broken Brade
ジャングル Spica
ミッド Bjergsen
ボット Doublelift
サポート Biofrost

常にTeam "Solo" Midと呼ばれることが多かったTSM。この年のプレイオフはBjergsenの神がかったパフォーマンスによって久しぶりにLCS優勝を手にすることになる。2020のWorldを最後に引退してしまったが、まだまだ第一線でやれたと思う。

2020 LEC Summer Origen

トップ Alphari
ジャングル Xerxe
ミッド Nukeduck
ボット Upset
サポート Destiny/Jactroll

2020年、AlphariはWunderやBwipoを押さえオールプロチームのトップ1位に春夏ともに選ばれる素晴らしいパフォーマンスを発揮したが、ミッドとサポートが重すぎて最下位に沈んだ。結局Nukeduckを残しチームは空中分解することになる。このメンバーで10位って一体…

2020 LEC  Summer Excel

トップ Kryze
ジャングル Caedrel
ミッド Special
ボット Patrik
サポート Tore

昔のTeddyを彷彿とさせるPatrik、とんでもないキャリー力を発揮し、プレイオフに進出できなかったにも関わらず、オールプロチームのボット1位に選ばれた。

Rekklesが抜けたFnaticが獲得しようとしたが、チームが引き止めたらしい。彼が報われる時は来るのだろうか。

あとがき

寝れるまでの暇つぶしで書いたが、思ったより長引いてしまった。

書いてて思ったけどメタの変更って結構な影響を及ぼすということと、LoLはチームゲームなんだなと改めて印象に残った。

気が向いたら追記するかもしれない。