2018年5月7日月曜日

2018 MSI プレイインを見て、そして来期のLJLへの展望

MSIを見て

MSIのプレイインを見て、一番感じたのは、明らかにLJLだけ積極性が欠如していることである、というより、自らキャリーする意志を持ったプレイヤ―が非常に少ない


国際戦になると、毎回Ramuneをはじめとする各レーナーが非常に早い段階のガンクを食らい、そのまま主導権を奪われるシーンがとても目立つ

これは単純で、LJLで序盤からアグレッシブにガンクするジャングルがRJのWyverNぐらいしかいないのがデカい

よくいえば慎重なのだが、その空気に慣れ過ぎて、レーナーが早期のガンクに慣れていない、序盤からのアグレッシブな仕掛けに対応できていないような気がとてもする

2018Springの、CerosがWyverNにガンクを決められまくった試合がそれを象徴しているのではないか


そして、序盤からLJLは相手に仕掛けられ続けて、よほどの有利を取らない限りは、毎回後手後手の対応となる

たまたま20分以降の相手の仕掛けをいなしてバロンを取ってゲームエンドに持ち込んだような試合もあるが、大体は、そこまでのゴールド差がないにも関わらず、リバーとジャングルの視界を制圧され、相手のバロンの開始にLJLサイドが気づく前に、相手がバロンを取り終えていた、なんて試合、腐るほど見た

LJLは20分以降、バロン周りで非常に膠着しているし、どこもあまり触りたがらないような気がする、中盤非常に強い構成のチームが、永遠と仕掛けず、なぜかレイトゲームに持ち込まれるような展開も、LJLでは非常に多い

だから、国際戦において、敵のバロンに気づくことができないのである、普段の試合でそういうことが行われないからね


俺は残念なことにあまりランクが高くないし、マクロのことを語れるわけではないのがとても悲しいが、その俺ですら、明白に映った


積極性と正確性は相反するように見えて、相互で密接な関係があるのではないかと思う、ワイルドカード地域は、積極性はあっても正確性に欠ける、そこから正確性を底上げしたのがLMS、正確性もそうだが、それ以上に積極性に突き抜けているのがLPL、正確性がずば抜けて高いながら、積極的にやろうと思えばいくらでもできるLCK、エンターテイメント性がずば抜けているNAとEU

じゃあLJLはどうか、正確性は、少しはあるかもしれないが、これは、積極性のなさを顧みると、ただただ臆病なだけであると言わざるを得ない


そのことを踏まえれば、降格してはしまったが、Rascal Jesterは、あまりに正確性に欠けていたものの、唯一積極性を有していたのではないかと感じる

来期のLJLへの展望

期待できるチームを挙げるとすれば、DFMしか残っていない

PGMが国際戦で何度同じ過ちを繰り返したのか、体制を見直さない限り、期待なんでできっこないと思う

DFMは2016年のIWCIを最後に、国際戦から遠ざかってしまっているし、国際戦においても、積極性が出せず、本来の姿を見せることができなかったようだが、去年のRiftRivalsを見る限りでは、少なくともPGMよりは期待できそうである、これはUSGに関しても同じことがいえる

DFMに関していえば、レギュラーシーズンは、勝敗もそうだが、たくさん挑戦して、たくさん失敗をしてほしい、それで負けてしまっても、最後、プレイオフで勝てばいいのである

しかし、もっというならば、LJL全体で積極性を持つべきだと思う

トライアンドエラーを繰り返して、何事も上達するが、LJLは、このトライの部分があまりにも少ない、だから、本番となる、国際戦でアグレッシブにいけるわけがないのである

例えば、2018のSpringは、WyverNの積極性のみが浮き彫りになっていたが、全員が、彼と同じ意志、キャリーするという意志を持たない限り、日本という競技シーン全体の底上げ、できるわけがない

キャリーする強い意志を感じる数少ない選手たち

トップ:Evi/Paz
ジャングル:Steal/WyverN
ミッド:いない
ADC:Gango/Yutapon
サポート:Gaeng/Vivid

YutoriMoyashiに関していえば、ただただ相方のサポートが上手いだけなんだなという結論に達さざるを得ない、本当に失望させられた

Yutaponも、ミクロでいえばそう変わらないかもしれないが、国際戦の戦いぶりを見ても、Yutaponのほうが明らかに期待はできそうである、RiftRivalsを見ればわかるよ、彼はバロン前の集団戦で、堂々と前フラッシュをして、チームを勝利に導いていた

来期の注目選手

StealとCeros、強いて言えばGaengクラスのサポートをDFMが獲得できるかどうか

Vividもとてもいいサポートだと思うが、正直Gaengと比べると差はあると思う

先ほど、LJL全体で積極性を持ってほしいと述べたが、ミッドジャングルで差がでなかった場合、自然とDFMとPGMの試合はボットレーンの勝敗、もっというとサポートのうまさが勝利に直結すると思うし、そういう意味では、サポートは代えるべきだと思う

ボットレーンの勝敗は何もアクションが入らなかった場合サポートがすべてであるということ、MSIのプレイインを見ればお分かりであろう


しかし、それ以上に、StealとCerosがアグレッシブに動いて、試合を破壊するようなことができるのか、こっちのほうがよっぽど重要じゃないかな

何度も言うが、レギュラーシーズン中は、下位から取りこぼさなければ3位にはなれる、だから、なんども挑戦して、失敗して、成長してほしい、そしてその意識をLJL全体で共有できたらなと思う


LJLが今参考にするべきは、LCKではなく、LPLやLMS、トルコなどのワイルドカード強豪地域なのではないのかな

2018年5月6日日曜日

2018 MSI Day2 PGMの試合を見て

見て

悔しいという気持ちすらわかなかった、淡々と負けているのを見るだけの時間、非常につらかった


特に、3戦目のDW戦を見ながら、去年のWCSで、LCKキャスターがRPGの試合を見たときの、実況陣の反応と感想を思い出して、絶望的な気持ちになった

(コレ→http://blog.livedoor.jp/lol2/archives/72913468.html、問題があるようであれば消します)


2戦目のSUP戦はどうしようもない、どれだけ上手いB/Pをやっても、勝てる感じが全くない、それくらい実力差のある相手だったと思う

しかし、KaBuMやDWに対して、勝ち目がなかったかと言われれば、そんなことはなかったと思うし、あれだけミッドとジャングルの連携が全くなかった中で、PazとGaengの奮闘でどうにか食いつないでいた


毎回ラカンを渡し、ザヤを取らざるをえず、毎度後手後手に回るドラフト、謎のミッド先出しを繰り返して当然のように負けるRamune、B/Pがよくなかったのも事実だと思う


そして3戦目、Gaengが1人で試合を作っているといってよかった、DWの強いボットレーンを崩し、先にタワーを折り、間違いなく、有利を築いた

だが、ここから、ゴールドで勝っていて、スレッシュのプレッシャーがあるはずなのに、リバーの視界が全くとれない、とれたのは一度だけ、本当に君たちは勝っているのか?というぐらいの消極的な動きを繰り返す


挙句の果てに、Pazが絶妙な位置を取り、うまく集団戦の形を作れそうに見えたが、Onceが当たらずに逃げ、結果的にPazが孤立、あそこがターニングポイントだったし、あそこで仕掛けなくて何がオラフなんじゃというのもあったし、でも、それ以上に、国際戦になると、やっぱりPGMはコミュニケーションが取れなくなるのだなと、ミッドとジャングルの連携が全くなかったあたりで、うすうす感じてはいたが、いよいよ失望させられた


3-0でDFMを完封したと聞いて、大きな落胆もあったが、「もしかして」、とちょっと思ったのも事実だ、ミッドのRamuneとジャングルのOnceがきちんと連携が取れていたとも聞くし、今年こそは、少しは意地を見せてくれるのかなと、期待していた自分がいた


今後、国際戦で、PGMが出てきても、全く期待しようとも思わないし、それだけにこんなチームに0-3で負けてしまったDFM、本当に悲しい

彼らは何度同じ過ちを繰り返すのか、意地でも試合を勝とうという気が全く感じられない、RiftRivalを見た限りでも、Eviがソロキャリーして奇跡的にGAMに勝てただけだ、まだ2016のIWCIのときのほうがよかった、進歩どころか、退化すらしている

2016年は、DFMは消化試合とはいえHR(のちのANX)から1試合もぎ取ったし、夏のRPGも、当時は批判的な目線で見ていたが、今思えば、同格の相手にはきちんと勝ち切っていた


勝つ気概が見られたのは、PazとGaeng、裏目には出ていたが、1戦目のOnceだけだ

Ramuneは、何度レーンを押し付けられ、さらにタワーダイブですらないガンクを食らって簡単にミッドの主導権を渡すのか、YutoriMoyashiはなぜ国際戦になるとあそこまでパフォーマンスを落とすのか、34は何度B/Pで後手に回るのか


特にGaengはかわいそうだった、彼だけ頭二つぐらい抜けているし、ラカンに対して毎回後出ししているとはいえ、あのSUPにさえも、ボットレーンは勝っていたのである、3戦目はボットを完全に崩し、ミッドに動いて、何とか試合を動かそう動かそうという意志も見られた

今年は、DFMのボット、特にYutaponのレーンの弱さがファイナルの敗因の一つなのではないかという声を聞くが、まず間違いなく、DFMのサポートがGaengであればレーンは勝っている、Vividが下手なのではなく、というかシーズンを見ていてもVividはめちゃくちゃ上手いんだけど、それに輪をかけてGaengが上手すぎるんだなと本当に思う


しかし、いくらサポートがレーンを勝たせても、トップタンクが上手く立ち回っても、LoLというゲームで、5vs5のゲームで勝つことはできない


今日、Day4が行われる

SUPの勝ち抜けがほぼほぼ決まっている中で、何とか、意地を、せめて、勝とうという意志を見せてほしい

無抵抗のまま負け、また来期、今年の春と同じようなことが起きて、結局PGMが勝ちぬいて、WCSに出場して、同じような醜態を晒したら、いよいよLJLを見なくなるかもしれない


念のためにいうと、俺は在留カード問題とは、全く無関係に、このPGMというチームに失望させられている

そもそも日本の運営に何かを期待することが間違っている、他のスポーツを見てそれはなんとなく感じている、彼らに毅然とした対応を取ることを期待する方が間違ってる



そういえば、一昨日、RGMの試合を憤りを感じつつ、俺にも、LoLや、それ以外に関しても、勝とうとする意志が足りない、チャレンジ精神が足りないなと実感して反省して、失敗を恐れずに、試合をすることができた

今後の俺の成長に繋がるかもしれないという、ただそれだけはプラスに繋がったのが救いなのかもしれない

2018年5月1日火曜日

2018Springを振り返って感じたこと

感じたこと

ジャングルの助けであったり独力でミッドの有利を築き、そのアドバンテージを活かして、サイドレーンに圧力をかけたり、オブジェクトを獲ったりして、ゴールド差を生み、ゲームを有利に進めていく、というのがプロシーンにおける主なゲームの流れである

一方で、トップからキャリーしたり(KZのKhanやIGのTheShy)、ボットレーンから試合を作ったり(KT)、というチームもあるし、KZやIGみたいにすべてのレーンからゲームを作れた化け物チームもあった、事実この2つのチームはレギュラーシーズン独走といってよかった


さて、このSpring、大きな転機となるパッチがあった、8.4と8.5である

具体的に言うと、緑スマイトの削除、バロンやエルダーバフ強化に伴う試合時間の短縮、それに伴いバロンバフとシナジーのあった旗への注目、これが大きかった


俺は、基本的にNAとLJLしかチェックしていなかったが、少なくともNAに関していえば、前半独走していたFOXとC9が失速し、100とTSMとTLが上がってきた

FOXに関して言えば、試合を見ていないのでなんともいえないところである、ここはメタの変遷というより、サポートスタッフがあまりよくなかったのではないのか、と思う、プレイオフを見る限りではね


C9は、緑スマイトを奪われて、ジャングルのSvenskerenが影響力をだせなくなった、それに伴って(介護していたといっても過言ではない)トップから試合を作りにくくなった、結果的にJensenの負担がかなり重くなったし、以前までの、Jensenで試合を作れない=負け、というC9に戻ってしまったのが大きい


挙句の果てに、ミッド旗サイオンである、このチャンプによって、いかに相手よりメカニクスに長けていようが、どのチャンプを使っても、サイオンに対してレーンでドミネートすることがかなり厳しくなってしまった、言い換えると、ミッドのレーンの弱さをカバーできてしまうのである


この旗を最大限に利用したのが、RNGである

RNGのXiaohu、非常に上手いミッドレーナーではあるものの、IGのRookieやEDGのScoutには一枚劣り、有利なマッチアップをとっても、5分5分ないしは負けることすらあった、もちろん不利マッチアップを強いられれば確実に負けてしまっていた


まず、プレイオフ準決勝のIG戦、このときIGはスタメンのTheShyを怪我で失い、Dukeを起用せざるをえず、さらにいうと、ADCのJackeyloveが緊張のためか本来とは程遠いパフォーマンスを見せていた

それでも、Rookieが、序盤で大きな有利を築き、それを活かしてなんとか2-2まで持ち込んだ

しかし、第5戦、ついにRNGはミッドサイオンを投入した、RNGは、Rookieを序盤のゲームから除外すれば、必ず勝てるということを、4戦までで見切っていたのである

これが上手くはまり、Rookieはどうすることもできず、レギュラーシーズン18勝1敗のIGは準決勝で敗れさり、これが尾を引いたのか、RWとの3位決定戦も敗れてしまった、なお、RWは1戦ミッドサイオンを起用し、勝ってしまっている


そして決勝戦、vs EDGである

2017年夏も同じマッチアップであったが、先に2ゲームを奪ったものの、ミッド差といっていいだろう、Scoutにキャリーされ、2-3で敗れた


ここで、RNG、とても大胆な戦術をとった

4戦のうちの2戦、ミッドモルガナ、カルマを取ったのだが、なんと、両方とも旗を持ったのである

モルガナで旗を持つのはわかる、しかし、カルマで旗を持たせる、これは非常に珍しいことであり、よほど、レーンから崩されるのを嫌ったのである

モルガナの試合は落としてしまったものの、2戦目はMlxgのプレッシャー、3戦目は旗のおかげで相手にレーンを支配されることはなかった、4戦目はカオスだった

3-1でEDGを下し、2度目の優勝、Uziにとっては悲願の初優勝となった


俺が、どうにかしてほしいと思うこと、まぁわかると思うけど、ミッドの旗戦術である

ミッドが旗を持つことによる最大の欠点は、レイトゲームの集団戦で不利を被ること、しかし、これはバロンやエルダーバフの強化、さらにいうと旗とバロンバフのシナジーで誤魔化せる

つまり、旗で強引にミッドを支配、常にミッドを押し続け、それを視界差、オブジェクト差に繋げ、レイトに持ち込まれる前に、バロンを獲り、バロンと旗のシナジーでゲームを早く終わらせてしまう


なんというか、とてもしょうもないゲームになってしまったのである

KZのように、どこからでもキャリーできるチームには、あまり関係ないが、プレイオフ中のIGのように、ミッドを中心で作らざるをえないチームは非常に不利を被り、逆に、RNGのように、ミッドに多少の不安を抱えるチームがその弱さを誤魔化せてしまった


メタによって、強くなる、弱くなるチーム、いろいろある、しかしこのミッドの旗メタ、去年の世界大会のリーグオブアーデントセンサーとはいかずとも、それぐらいしょうもないアイテムだと思うし、見ていてもつまらない

旗というアイテム、非常にユニークだと思うが、何かしらの改善が必要ではなかろうか


そこまでしてRiotはアサシンメタにしたいのだろうか…?