2017年5月10日水曜日

2017 MSI 展望

2017 MSI 展望

韓国:SK Telecom T1

去年、唯一取り逃していたタイトル、MSIでの優勝を勝ち取り、その勢いのまま、3度目の世界制覇を成し遂げた

名実ともに世界最強のチームといってよく、ダントツの優勝候補である

世界最強プレイヤーであるFakerを中心に据えつつも、Fakerが狙われれば、世界最強ADCであるBangがフリーで動ける、敵チームは負けるということを意味し、つまるところSKTを倒すには、FakerとBangを潰さなければいけない

しかしそれは全く容易なことではない

SKTには同時に、ワールドクラスのopであるHuniと、世界最強のSupportといってもよいWolfが控えているからである

HuniがTankをピックすれば、後衛に攻撃は届かず、届いたとして、今度はwolfが待っている、絶望的と言ってもよいのだ

しかしHuniは本来キャリータイプのトップレーナーであり、RumbleやGPをピックすれば、ゲーム内において無視できない存在感を発揮する、つまり潰さなければいけない対象が増えるということに他ならない

このチーム、唯一の弱点を挙げるとすれば、Jungleである

今のSKTはFakerを中心に据えたチームであり、彼の積極的なプレイをより全面に生かすために、Fakerの動きを補助するような役割が、現在のスターター、Peanutには求められる

しかし、本来、Peanutは、積極的に相手のJungleに入り、敵ジャングラーと1vs1を仕掛けるタイプのプレイヤーであり、これを活かすとすれば、Fakerが彼をサポートする必要がある

結局Peanutは、Fakerのサポートに回ることを選択したものの、本来の性質が邪魔をするのか、非常に中途半端な感じになってしまっており、去年のような存在感を出すことが全くできていない

プレイオフ決勝でも、スコア的にはキャリーしたといえるが、中盤までは、明らかに敵JungleであるKT Scoreに抑えられていた

もしSKTを倒すとすれば、崩すべきはJungleであり、SKTの優勝を確固たるものにするためにも、Peanutは去年までの輝きを取り戻す必要がある

北アメリカ:Team SoloMid

NAの由緒正しき名門のひとつであり、TSMコールでもおなじみである

世界大会では、いつもMidのBjergsenだけが孤軍奮闘することから「まさにTeam SoloMidだな」などと煽られていたのも今は昔の話、世界で戦えるチームを作るという指令の元、去年、チームの大幅な刷新を図り、Springはかみ合わなかったものの、途中加入したBiofrostが最後のピースだったのか、Summerを破竹の勢いで突き進み制覇、今年こそは優勝できるのではないか、とまで言われていた

今年は、ADCのDoublliftが休養をとり、一昨年までスターターだったWildturtleが復帰、Wildturtleを外してDoubleliftを獲ったのに、これはどういうことなのか、様々な懸念な元、2017 Springが開幕した

予感は的中し、Wildturtleのパフォーマンスが全盛期とはほど遠いものとなっており、一時期はAsheしかPickさせてもらえない時期があるほどであった

が、なにより大きかったのが、ショットコーリングであり、Doubleliftは瞬間的な判断を担当していた、そのためため、彼が抜けて、上手くチームが回らなくなってしまった

それでも、TopのHauntzerとMidのBjergsenが八面六臂の活躍を見せ、その間にチームをある程度立て直し、優勝候補の一角であったC9の好不調の波の激しさも手伝い、なんとか2連覇を達成した

それでも、FinalやMSIのPLAY IN ROUNDを見る限り盤石とは言い難く、いわゆるNAスローと言われる場面も多々目立ち、何より、Botの穴があまりにも大きすぎることが問題である

果たしてWildturtleが昔のようなパフォーマンスを発揮できるのか、場合によっては予選突破すら怪しいかもしれない

ヨーロッパ:G2 Esports

ヨーロッパの強豪の1角、今期も他チームを寄せ付けず、優勝を果たした

どのレーンを見ても、素晴らしいメンツが揃っている、EUで1位を取り続けるのも納得である

しかし、国内では強いG2でも、世界が相手となると話は別なのか、本来のパフォーマンスを見せることができていない

去年のWolrdも、ROX(当時)を除けば、4勝2敗で勝ち抜けるグループだったのにも関わらず、まさかの、1勝5敗の大敗、今年のIEMも、優勝候補筆頭とされながら、LCK下位チームのKDMやROXに負ける場面もあり、優勝もFWにさらわれてしまった

汚名返上のためにも、予選通過は絶対使命であり、去年とメンバーが全く変わっていないことからも、そのやる気が見える

鍵はMidのPerkz、彼が本来のパフォーマンスを発揮できれば、世界有数のミッドレーナーとも互角に戦えるはずだ

台湾:Flash Wolves

台湾の1強チーム、去年まではAHQとの2強だったが、今年は頭抜けたパフォーマンスを見せ、圧勝と呼ぶべきSpringであった

Flash Wolvesに特徴的なのは試合運びであり、序盤から、JungleのKarsaやMidのMaple、SupportのSwordArtを中心に、自軍有利にな小規模戦をガンガン仕掛け、ある程度のゴールド差をつけて、そこから一気にタワーを折っていって勝つ

KRとはまた違うものの、NAとかいうのと違い、方針が一貫していて且つ、スローもしない

安定感のある強さを誇るチームであり、他地域に比べても、KRに対抗できているのは納得である、まぁ対抗できているのはFWだけとも言えるし、異端な存在なのかもしれないけど

(AHQ?西門は死んだ、10BANシステムで…、ChawyもいいMidだけどね)

今回のMSI、SKTを止められるとすればFWしかいないと思う、頑張ってほしい

中国:Team WE

全くのノーマークのチームだったのでよく知らないけど、RNGを破ったということは、相当な強さだと思われる、期待

東南アジア:GIGABYTE Marines

去年のオールスターで、ちらほら見かけた選手がいたのが印象的

メカニクスの高さは証明済みであり、今回のIWCI地域の中では、頭一つ抜けている

去年のANXの躍進を踏まえても、侮るなかれといった感じであるが、とりあえず、予選通過を目標にしていきたいと思う

予想

1位 SKT
2位 FW
3位 WE,G2

あとがき

時間の都合と、EUやLPL、東南アジアの試合はほとんど見れておらず、詳しいチーム解説ができなかったのが心残りである

1人1人の選手解説ができるのも、LJL、NAとKRの強豪ぐらいなんだよな

これから、勉強がどんどん大変になっていくと思う、でも、合間を縫ってこういう記事を書き続けられたらと思います