2020年2月2日日曜日

海外のプロシーンを見るにあたって

こんにちは

LJLがもうすぐ開幕するが、LJLやMSI、Worldを観戦していく中で海外のリーグに興味を持ったかたもおられるだろう。

そこで、今回は海外のリーグを初めて見るにあたって信頼できるサイトや配信を紹介していこうと思う。

なぜこんな記事を書こうと思ったの?

今、LCS(NAのリーグ)ではCloud9というチームが非常に調子がいい。

しかし、これは驚くべきことではない。Dignitasというチームが未だ無敗なのは驚くべきことだが(4ロートル+1有望株でおそらく誰も期待していなかっただろう)、Cloud9はシーズン前から普通にいいロースターだと思っていたからである。

後出しじゃんけんではない、俺は「2020 4大リーグ 注目チームメモ」というものを自分のメモ程度に記事に挙げたが、実はこれ、リーグごとのチームは俺が勝手に強いと思った順で書いている。

NAのところを見てみよう。「TL、C9、EG、TSM、CLG、100、FLY」となっている。

これを見ると、予想とはまぁなんとも儚いというか、当たらないものだなぁと思うが(TL1勝2敗、EG1勝2敗、CLG3敗など、ここで挙げてないDIGは3勝0敗)、ともかく俺はC9はNAで2番目に強いチームであると開幕前に予想していた。

さて、この記事を見てみよう。

俺はこれを見た時、本当に驚いた。確かにCloud9はSvenskeren(去年の夏のMVP)、Sneaky(ベテランADC)、Zeyzal(コールのできるサポート)が抜けた。ただ、その代わりの選手は、Blaber、Zven、Vulcan。別に悪くないし、よくなったまである。

しかし、なぜかRedditの民(本スレのコメントをしている人たち)やコメントの民(この記事にコメントをしている人)の大半は、新生C9をえらく過小評価していた。

その過小評価の理由が、きちんとした根拠の元で述べられたものならわかる。しかし、特に理由もなく、「弱い」だの「BotとNisqyが怪しい」だの「パッとしない」だの「このよく分からない下位チームのことは忘れよう」だの「サポートが新人」だの・・・挙げるとキリがない。

なんで彼らは何も知らないのに知ったようにコメントができるのだろうか・・・弱いと思うならその理由を具体的に述べればいいだけで、それもなく、ただ「弱い」、うーん・・・

おそらくこのコメント欄に背景には、去年のC9のWCSでの失敗と、その後のLicoriceやSneakyのゴタゴタがあるだろう。(ここ参照)

しかし、WCSの失敗とゴタゴタ、これらと新生C9のロースターのよしあしには何の連続性もない。だいいち、C9の核であるLicorice(LCSで一番いいトップ)とNisqy(LCSではいいミッド)とコーチのReapered(LCSで一番いいコーチ)が残留した時点で、急激に弱くなりようがない。もし彼らのうち誰か一人でも抜けた、というのならまだわかるが・・・

新加入の選手にしても、全然悪くない。

ジャングルのBlaberは2018年の夏のC9のミラクルカムバックの功労者で、そのシーズンの新人賞も取っている。個人技はKRソロキューで1000LPに高い勝率で到達するなど特に文句もない。時折ソロキュームーブが見られるのは欠点ではあるものの、前任者のSvenskerenと比べても特に見劣りしない。

ADCのZvenは2019年の春の決勝のやらかし(ここ参照)のせいで、えらく下に見られているが、彼は2017年までEU(ZvenはもともとEU(現LEC)出身の選手)で文句なくBest ADCであり、2019年の夏もTSM(去年までZvenがいたチーム。オーナーがゴリラ)の中でも一番よかったまである。少なくとも前任者のSneakyと比べれば確実にグレードアップだと思う。確かにSneakyはC9のアイコンで、最も有名で人気のある選手ではあったものの、去年に関しては間違いなくチームの弱点の1つだっただろう。

サポートのVulcanは去年Clutch Gaming(去年WCSに出場した、今年からTeam DIgnitasに買収…だっけ?された)で1年間スタメンとして出続けたし、WCSでもチームの中ではいいパフォーマンスを見せていた。なぜか「新人」と言われていたが、正しくは去年まで「新人」であり、前任者のZeyzalと比べて悪くなったわけではない。ショットコールができるかは不明だったが。そもそも「新人」だから下手くそはイコールではない。

この3人+Nisqy+Licorice+有能なコーチ。なんでこれで「弱い」と判断できるのか、本当にわからない。

この記事とコメントだけ読んで、あぁ新生C9は弱いんだろう、と思っている人が出てきてしまうのは本当に悲しいことである。


で、何が言いたかったのかというと、別にこの事柄に限らないが、すくなくとも海外のプロシーンにおいて、信頼できることを書いている人、サイトは本当にごく少数である。LoLのまとめ記事のコメント欄、Twitchなどの配信サイトのコメント欄、Reddit、ここらへんの信頼性は言うまでもない。

かくいうこのブログだってそう、俺の書いていることを信用してくれるかどうかはあなたの判断次第である。

ということで、海外のプロシーンを見るにあたって信頼できるサイトや配信を紹介しよう

Leaguepedia

選手のチーム歴や大会の日程、結果などが一番まとまっているサイト。選手の移籍情報を調べるときも非常に便利。ただ、選手の特徴などにはあまり詳しく書かれていないのが難点。

韓国版Wiki

選手の特徴、経歴、大会の結果などに関して非常に詳しく書かれている超有能サイト。良くも悪くも客観的に書かれており、時折辛辣。特にLCKに関しては右に出るものがない。他のリーグもそうかも・・・

韓国語ばっかりでわからねーよって言われそうだけど、最近のグーグル翻訳はかなり優秀である。よくわからん単語も時々出てくるとは思うが、文脈で推測できるレベルである。ちなみに「ハンタ」はおそらく少数戦や集団戦のことを指す。

各リーグについて調べるときは、検索欄に「LCS」「LEC」「LPL」「LCK」と打ち込めばいい。選手によっては直接入力すれば出てくる。

Game of Legends

各選手の過去のチャンピオンピックや、各指標を見ることができる。

わからない指標については自分で調べるか、後述するEyesさんやRevolさんの配信で質問しましょう。

Revolさんの配信

RevolさんはLJLの解説の人。高頻度で海外のリアルタイムのプロシーンやVOD(過去の試合のこと)の観戦配信を行っている。質問にも気軽に答えてくれます。

Eyesさんの配信


EyesさんはLJLの実況の人。Revolさんほどではないが、時折プロシーンを見ることがある。質問には気軽に答えてくれるが、本人の試合中は控えめにしましょう。

過去のVODやライブなど

Riotgames公式。観戦ミッションもあるので、どんどんログインしてたくさん見ましょう。

過去のVODなど

Youtube版

ライブ配信など

Youtube版。ライブ配信以外にも、海外のキャスターのメタピック分析や、選手のドキュメンタリーなども挙がっている。おもしろいよ。

Onivia

海外のプロシーンのハイライトが一番よくまとまっている。ハイライトだけではわからないことも多いが、時間がなかったりするときに重宝する。コメント欄は見ないほうがいいかも・・・

LJLハイライト

もちろんLJLのハイライトサイトとして非常に有用だが、時々海外の動画の翻訳も挙げてくれる。

ALIENWARE ZONE

海外リーグのチーム概要や、インタビュー記事をよく挙げているサイト。

InvenGlobal

海外の選手のインタビューなどが随時更新されている。

海外のチームのYoutubeチャンネル

選手に関するドキュメンタリーや配信のまとめなど。このリンクはTeam Liquidのもの。

日本だとDFMがやってるかな?

海外の選手のTwitter

選手達のいろいろな一面を知ることができるかも。ときどき配信もしているので要チェック。LCSとLECの選手はほとんどTwitterをやっていると思う。このリンクはFakerのもの。

海外のキャスターや翻訳者のTwitter

選手だけでなく、海外のキャスターもおもしろい人たちがたくさんいる。このリンクはLCSのCollar CasterのJattさんのもの。

RevolさんやEyesさんもお忘れなく。

海外のチームのTwitter

チームの写真や動画、選手の配信予定などをよくツイートしている。リンクはT1(Fakerがいるチーム)のもの。


とりあえず、上に挙げた配信やサイト、Twitterをチェックしておけば、楽しい大会観戦生活を送ることができるでしょう。


もちろん、LJLもお忘れなく。

おまけ

もしよければ、この記事の良かったところ、悪かったところをコメント欄に書いてくれるとうれしいかもです。どちらかというと悪かったところを書いてほしいです。

悪かったところというと書きにくいですかね。改善案とかこういう記事あるといいよ~みたいなの待ってます。