2018年10月22日月曜日

Cloud9 RISE

2018 WCS

準決勝の段階でLCKのチームが全て消えるなんて夢にも思わなかっただろう―おそらくこの結果を1ヶ月前に見せても信じる人は一人もいない、それくらいには、あまりにも予想というものが、いかに虚しいものであるかを俺たちにわからせてくれたし、みんなのPick'emも燃やしてくれた

それでも、俺はこの予想というものを書く、まぁファンボチームのC9がまさか準決勝まで残るとは夢にも思わず、その軌跡についてちょっと書きたいなとね、思った次第であります

Cloud9

5年連続のLast Hope NA C9、その道程はとてもではないが順風満帆とは程遠いものであった


NALCSでのカムバックは、以前チーム紹介で述べたとおりであるが、プレイインステージにおいても、C9は苦しみ続けた

グループ内では4勝0敗で終えるも、DFM戦は非常に危ない内容で、続くGambitとの試合も楽勝と見られていた前評判とは裏腹に3勝2敗の辛勝といった具合であった

原因は明確で、エースであるJensenの絶不調であった、本人は、体調を崩した、風邪を引いたと述べており、そうであったかもしれない、いやそうであってほしい、と思いながらも、グループステージのRound1、あまりいい内容で終えることはできなかった


このCloud9というチームは、2015年からずっとJensenとSnekayの2枚看板体制を取っていたものの、Jensenの不安定さ、そして何よりBotのレーンの弱さが敗因になることが非常に多かった、レーンの有利から、視界のコントロール、オブジェクトのコントロール、といった次第で、中盤以降何もできずに負けてしまう、そんな感じで毎年のように世界大会から姿を消していた


今年もRound1で負けた試合、特にRNG戦は、C9の弱点が顕になったような試合であった

ちょっとの期待をこめて、アイコンを購入した俺も、あぁ今年はノックアウトステージすら行けないのか、半ばあきらめの気持ちであった


そして向かえたDay5、ちょうどこの日だけ俺は忙しく、試合をリアルタイムで観戦することができなかった

一段落つき、あまり期待もせず、TwitterでLoLesportsのアカウントを開いた

「C9 take down Gen.G」

最初は夢を見ているのかもしれないと錯覚したし、スクロールして「VIT take down RNG」を見たときは頬をつねりそうになった

幸運なことに、RNG戦からはライブで見ることができた、それは緊張と歓喜と悲哀の入り混じった、まさにスポーツの手に汗握る熱戦と違わなかったし、RNGのネクサスが割れた時、1日の疲れがすべて吹き飛んだ

その後のVIT戦も勝ち、RNGとのタイブレークも敗れはしたものの、非常にいい内容でノックアウトステージに駒を進めた


C9がよくなった要因は、まずJensenが完全復活を果たしたこと、そして何より、中盤以降、アクションをどんどん仕掛けていって、スノーボールをするチームに生まれ変わっていたことだ

今まで、世界大会だけでなく、C9というチームは、序盤ゲームの有利をとっても、中盤以降なぜかローテーションや視界のコントロールで負け、なぜかバロンとエルダードラゴンをとられ、なぜか最後の集団戦で勝つ、という、典型的なソロキューチームだった、逆に言うと、序盤の有利不利があまり関係ないともいえるが、流石に世界レベルを相手にすると、序盤有利を取られたあと、覆すことはほとんどできなかった(2016年の伝説のFW戦は除く)

それが、Svenskerenが見事なガンクで口火を切り、JensenやLicoriceがレーンで有利を取り、中盤以降はグループし、隙あらばZeyzalの見事なエンゲージでスノーボールを続け、やりたいタイミングで集団戦を仕掛け、きっちりSneakyが仕事をして勝つ、真の意味での5人チームになっていた


そしてノックアウトステージのAFs戦、俺はミッドレーン次第ではあるが、3-1でAFsが勝つと予想していた

しかしどうだろうか、3-0でC9がAFs、あのLCK2位チームを圧倒していたのである

2年前、同じく準々決勝でLCK3位のSSGに何もさせてもらえず0-3で敗退したのを思い出して、ちょっと泣きそうになった

これから

Fnatic、おそらくRNGかあるいはそれ以上の強敵であることは間違いない

今大会、全員のパフォーマンスが非常によい、特にRekklesは、昔の輝きを完全に取り戻しているとみて間違いない

正直なところ、俺は、3-1でFnaticが勝つと予想しているし、Pick'emアイコンももらえる

しかし、それ以上にC9が、決勝の舞台で戦っている姿が、サモナーズカップを掲げている姿がみたいのである

今年の夏以降、何度も不可能を可能にしてきたCloud9、彼らならやってくれる、どこかで期待している自分もいる、頑張って欲しいですね

あとがき

本当は全チーム書く予定だったんだけど、想像以上にC9のところで手間取り、IGはともかくそこまで好きというわけでもない2チームを書くにはあまりにモチベーションがなかったので、やめます

ただひとつ言えるのは、今まで最も面白い大会になっている、それだけです

ちなみに優勝予想は

IGです