2019年9月16日月曜日

World 2019 チーム紹介

なんだかんだいいつつ毎年やるシリーズ

LPL

1位:FunPlus Phoenix

トップ:Gimgoon
ジャングル:Tian
ミッド:Doinb
ボット:Lwx
サポート:Crisp

LPLの第1シード。

去年は中堅どころだったが、TianとDoinb、そして元FWのWarHorseコーチが加入してから、有数の強豪チームへと様変わりした。

ジャングルミッドが一緒にサイドレーンへ積極的にロームし、オブジェクト交換を優位にすすめていくのが基本的な戦い方であり、他のチームにはない非常に特徴的なスタイルである。

注目選手:Doinb

過去に所属していたチームでも、レギュラーシーズンは非常に良い成績を収めるが、プレイオフで結果を残せず、世界大会に出場できない…ということを毎年のように繰り返していたが、ようやく進出を果たした。

ミッドレーナーなのに、ファイターメタになる前から、クレッドやサイオンなどファイターを得意としており、ライズでライチャスグローリーを積むなど、硬めでエンゲージができるビルドにするのが好き、チームのショットコーラーでもあり、サイドレーンへのロームも好きであり、エンゲージ担当でもある…とにかく特徴的な選手。

2位 Royal Never Give Up

トップ:Langx
ジャングル:Karsa
ミッド:Xiaohu
ボット:Uzi
サポート:Ming

去年のMSI優勝チーム。

Uziを中心にずっとチームを組み立てていたが、一方で国際大会ではトップレーナーが課題になることが多かった。

Langxは、前任者のLetmeと比べると、タンクはわからないけど、少なくともファイターやキャリーは上手いので、今のメタには間違いなく合っている。

2位抜けだけど、過去最強のRNGかもしれないし、ここに勝ったFPXは本当に強い。

注目選手:Ming

あのDopaも認める、世界ナンバーワンサポートの候補、全部が上手い。

3位 Invictus Gaming

トップ:TheShy
ジャングル:Lyan/Ning
ミッド:Rookie
ボット:Jackeylove
サポート:Baolan

去年のWolrd優勝チーム。

メンバーは変わっていないが、ヘッドコーチが代わり、その影響かチームが去年ほどの噛み合いを見せていない。

特に、ジャングルのNingが深刻で、シーズン中にスタメンから外され、地域代表決定戦(3位抜けチームを決めるトーナメント)にも全く出てこなかった。

噛み合った時の爆発力は誰もが認めるものがあるが、去年と比べると優勝候補というには現状難しいかもしれない。

注目選手:Lyan

おそらくスターターは彼だろう。

試合を見る限り、あまりチームとの連携が取れていないように感じたが、Ningが期待できない以上、再び優勝を手にするためには、彼の努力が必要不可欠である。

LCK

1位 SK Telecom T1

トップ:Khan
ジャングル:Clid
ミッド:Faker
ボット:Teddy
サポート:Effort/Mata

おそらく世界でもっとも人気のあるLoLチームではないのだろうか。

LCKの王者奪還へ最も期待されるチームであり、それだけのメンバーがいて、結果を残してきた。

今の早いメタや奇抜なB/Pに対応できるかどうか。ここがチームレベルでのポイント。

注目選手:Khan

今まで、SKTが世界大会を制覇したときは、非常に強力なトップレーナーがいた、特にMaRinはご存知の方も多いだろう。

トップに兵がひしめくWorldにおいて、優勝の鍵を握っているのは間違いなく彼である。

2位 Griffin

トップ:Doran/Sword
ジャングル:Tarzan
ミッド:Chovy
ボット:Viper
サポート:Lehends

去年の夏からLCKに出てきたチームで、レギュラーシーズンでは結果を残すも、プレイオフで負ける…というのを何度も繰り返してきたチーム。

今回も、ポイントによる2位抜けで、決勝戦で3シーズン連続で敗退するなど、どこか勝負弱さも否めない。

去年のMSIまでのメタであれば最強候補だっただろう、そう思わせるくらいLCKらしい堅実なゲーム運びをするチームである。

注目選手:Doran/Sword

GRFがもっとも課題にしているのが、トップレーナーのチャンピオンプールであり、ここを克服しない限り、もしかしたらグループ抜けも怪しいかもしれない。

3位 DAMWON Gaming

トップ:Nuguri
ジャングル:Canyon
ミッド:Showmaker
ボット:Nucler
サポート:BeryL

今年の春からLCKに参戦したチームで、1年目にして世界大会進出を果たした。

トップサイドが非常に強く、NuguriとCanyouのラインは大会屈指であり、なんでPlay Inにいるのかがよくわからないチーム、正直Grffinよりも期待値は高い。

注目選手:Nuguri

とんでもなくキャリー力の高い選手で、彼を放置すると絶対にゲームを壊されるので、よくガンクを食らう。そのガンクを食らってもなお高い存在感を発揮するスーパーフィジカルプレイヤー。

LEC

1位 G2 Esports

トップ:Wunder
ジャングル:Jankos
ミッド:Caps
ボット:Perkz
サポート:Mikyx

今年のMSIの覇者であり、優勝候補の一角である。

メカニクスもさることがながら、非常にチャンピオンプールが広く、彼らのB/Pを予測するのは不可能であると言われている。

ハイテンポなゲームを得意としており、よく少数戦が起こるので、見ていてとても楽しいチームでもある。

注目選手:Jankos

ベテランプレイヤーの域に差し掛かっているが、おそらく今までのEU(LEC)の選手の中で、最も前評判が高いのではないか、それくらい今シーズンのJankosはキレキレであり、特に序盤の動きは要注目である。

2位 Fnatic

トップ:Bwipo
ジャングル:Broxah
ミッド:Nemesis
ボット:Rekkles
サポート:Hylissang

去年のWorld準優勝チーム。

ミッドレーナーがCapsからNemesisに代わった以外の変更点は特になし。

今年のLECで唯一G2相手に食らいついていたチームであり、それだけFnaticも強い。プレイスタイルもG2と似通っている部分がある、ただ…

注目選手:Nemesis

Capsの後継者。メカニクスだけでいえばCapsに全く劣らない、問題はチャンピオンプールで、今のところ、TF、アカリ、カシオペアは非常に高い水準で扱えることがわかっているが、他のチャンプが全く未知数であり、Fnaticの不安要素でもある。

3位 Splyce

トップ:Vizicsacsi
ジャングル:Xerxe
ミッド:Humanoid
ボット:Kobbe
サポート:Norskeren

2016年以来、3年ぶりの出場となるチームであり、我らがDFMの対戦相手でもある。

ボットのKobbeを中心にゲームを組み立てるのが特徴的なチームではあるが、少しメタとは合っていない感もある。大きな理由のひとつがトップのVizicsacsi、非常にタンクは上手いものの(実際タンクメタだったシーズンにシーズンMVPを取ったこともある)、ファイターやキャリーがそこまで上手くなく、レーン戦もあまり強くないから、である。

一方で、HumanoidはLEC内で非常に評価が高い。メカニクスだけでいえば、Play In内に限れば1位、2位を争う。つまりCeros(とSteal)のラインがDFMの勝利への大きな鍵を握ることとなる。

注目選手:Kobbe

Splyceで唯一World出場経験があり、入れ替わりが激しいチームにおいて、放出されずにずっとスターターに残っている、つまり、非常に上手いということである。純ADCだけで見るなら、今のLECで一番評価が高いかもしれない。

あと、Vizicsacsiのポッピーは芸術レベルで本当に上手い。世界ナンバーワン。下に参考動画を貼っておく。


LCS

1位 Team Liquid

トップ:Impact
ジャングル:Xmithie
ミッド:Jensen
ボット:Doublelift
サポート:CoreJJ

NAの1位抜けチーム。

今までのNAの中で最も強いチームであることは間違いない、一方で、NA1位の呪い、NA2周目の呪い、Doubleliftの呪い、など、様々なカースが彼らに降り掛かっている、それを拭い去ることはできるのだろうか。

チームスタイルは、LCKみたいな感じ。堅実にゲームを進めるのが特徴的。

注目選手:Jensen

国際戦で非常に問題があるNAという地域において、ごく少数の、国際戦でずっと結果を残し続けている選手であり、NAという地域を救えるのか、Doubleliftを救えるのか、彼にかかっている。

2位 Cloud9

トップ:Licorice
ジャングル:Svenskeren
ミッド:Nisqy
ボット:Sneaky
サポート:Zeyzal

NAラストホープ、お笑いNAの中で常に結果を残し続けてきたチーム。

NAはLCKのようなプレイスタイルのチームが多いが、ここはLPL寄りの組み立て方をする珍しいチームで、序盤からどんどん少数戦を起こす。

変更はミッドレーナーのみ、ただここが大きな問題で、今までCloud9が国際戦で結果を残せていたのは、Jensen(現Team Liquid)のワールドクラスのレーンの強さに依るものが大きかった、去年は加えてLicoriceがソロレーンで大きな影響力を発揮したので、ベスト4まで進むことができた。

Nisqyは、非常にいい選手で、チャンピオンプールだけで見ると、Jensenよりも、もしかすると今のメタに合っていると思う、問題は、彼がどれだけワールドクラスの選手を相手にレーンを戦うことができるのか。

注目選手:Svenskeren

TSM時代は一番の穴と言われており、C9加入当初も、なんで獲ったのかよくわからなかった、それが今やリーグMVPを取るほどの選手になった、彼の序盤のゲームの動かし方は本当に素晴らしい。

TSMで一番問題があるのは、おそらくオーナーの・・・

3位 Clutch Gaming

トップ:Huni
ジャングル:Lira
ミッド:Damonte
ボット:Cody Sun
サポート:Vulcan

正直、全く進出を予想していなかったので、レギュラーシーズンの試合をチェックしていなかったが、プレイオフでTLを2-2まで追い詰め、今年の夏非常に強かったCLGを地域代表戦で打ち破るなど、確かな実力を持っているチーム。TSMよりは100倍いい。

HuniとDamonteのプールの広さと、Cody Sunのキャリー力の高さが持ち味。

注目選手:Huni

独特のチャンピオンプールを持っており、ランブルを非常に得意としている。

前所属チームである、FnaticやSKTとの因縁の対決も見ものである・・・当たるかどうかはわからないけど

LMS

知りません

ワンチャンメジャーリージョン降格の危機、そもそもLMSというリージョン自体が今年でなくなるのではないかとも言われている。

2 件のコメント:

  1. msi2018からLJLについては特に書かなくなりましたが、最近はどうですか?
    2018WCS、2019msiと少しづつWC地域内では差は少なくって来たように思えます。

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  2. しゅーいちさんこんにちは、コメントありがとうございます。

    そうですね、実はLJLのチームは2016年まで、WC地域内ですごい弱い、というわけではなく、中堅どころだった(2016年のMSIのIWCIでロシアのHR(のちのANX)に勝利したりしている)んですけど、RPGやPGMが国際戦で全く結果を残せず、ようやくDFMが中堅から弱小に落ちてしまったところから上がってきている、というイメージですかね。

    現状、WC地域ではベトナムとトルコとロシアが抜けていて、そこにLJLが勝てるか、と言われると、今でも難しいという印象はあります。ただ、選手個々人のメカニクスは劣っているとは全く思いませんし、トップのEviとボットのYutapon&GaengはWC内でも有数の実力の持ち主であると考えています、彼らがDWG以外のPlayin参加チームにレーンから崩されるということは想像できません。

    では、なんで難しい、と言ったかというと、まず、今大会に限って言えば、メタチャンプを使えるかどうか、という問題があります。

    地域代表決定戦までのメタは、トップミッドボット、このうち2つのレーンで序盤強いチャンプを取るのが基本でした、これは去年の夏以降からずっとそうでしたが、タワープレートの存在がそれを加速させています。加えて、フレックス性の高いピックも好まれる傾向にあります、サイラス、エイトロックス、アカリ、カルマ、ジェイス、イレリアなどがそうでしょうか。

    では、DFMが、今のメタチャンプを使えるのか?Cerosがイレリア、キヤナ、レネクトンやクレッドを出せるのか?Eviがジェイス、エイトロックスなどを出せるのか?

    国際戦に備えてピックを隠している可能性もありますが、今までの国際大会を見る限り、そういったピックは準備してこないでしょう。

    そうすると、こういったOPだけど自分たちは使えないチャンプは、BANするか、相手に渡すしかなくなってしまいます。

    ファイナルのB/Pを見ても、DFMよりV3のほうがメタに適応できているかな、という感じが見受けられます。

    次に、これはコーチの関係もあるかもしれませんが、DFMは、OPを渡してでも、自分たちのやりたい構成をやる、といったB/Pが見られます。付け加えると、序盤強いチャンプをトップやミッドで取りたがらないことですね。

    今シーズンだと、かなりナーフされたタム・ケンチをファーストピックして負けてしまった試合がそうですかね?あとは、MSIのケイルを中心とした、取りたいチャンプを取ったようなB/Pも印象的です。

    もちろん、これは弱点というよりは、チームのスタイルと言えるでしょう。例えば今シーズンのFnaticはTFというあまりメタではないチャンプを中心とした構成で勝ち星を積み重ねていきました。DFMも、自分たちの取りたい構成、チャンプを取って、LJL内では敵なしといった感じでしたね。

    しかし、MSIのVEGA戦を思い起こしてみると、ブラッドキンドレッドモルガナソナタリックという序盤戦えない構成を取って、相手に序盤からスノーボールを許し、負けてしまった、ということからもわかるとおり、EviやボットDuoのレーンの強さで、マッチアップを覆せる相手であれば、DFMは間違いなく勝てますが、マッチアップ通りの結果になってしまう場合、B/Pの関係上、どうしてもDFMは序盤不利を背負ってしまうことが多くなります。

    実際、国際戦は、序盤弱いB/Pをして、チャンピオンが弱いので、敵ジャングルに好き放題動かれて、序盤から相手にスノーボールされて負ける…という展開が、DFMの負けの大半を占めていたと思います。

    つまり、B/Pを変えない限り、レーナーの筋力で覆せない相手、トルコ、ロシア、ベトナムあたりは少し厳しいのかな、という感じですね。彼らが序盤弱いコンプのぬくぬくファームを許容してくれるとは思いません。

    もちろん、彼らも盤石ではないし、ボットデュオはメタチャンプを間違いなく扱える上に、GanegがWC地域のサポートの中でも非常に上手いので、ボットサイド中心で上手くゲームを組み立てることができれば勝機はあると思います。

    ボット中心で作るということは、トップのEviはナーなどをピックさせてレーンを放置することになるので、やはり、StealとCeros、この二人が相手のジャングルミッドより影響力を出して、ボットに介入できるのか、というのが大きなポイントではないかと思います、これはEviから作る場合もそうなりますね。そういった影響力を出せるチャンピオンをピックするかどうかはわかりませんが…

    ただ、おそらく世界大会のパッチでは、DFMが全くピックしない、エイトロックスとアカリはナーフによってトップメタからは落ちる可能性が高く、ジグスやノクターンにもバフが入ったので、DFMに追い風は吹いていると思います。

    まとめると、昔と比べてもWC上位地域とは差が縮まってきているが、現状でも勝つのは少し難しい。勝利へは、B/P、StealとCerosの序盤の動きが鍵、というのが僕の見解ですね。

    実際、今シーズンのDFMはStealとCerosの連携に力を入れていた、とコーチのKazuさんが言っていたので、そこは期待していいのかな、とは思います。

    長々と失礼しました。

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